俺の葬式

獏天2021年公演

武蔵野芸能劇場(三鷹駅そば)

7月16日(金)~20日(火)

7月16日(金)19:00

7月17日(土)14:00/19:00

7月18日(日)12:00/17:00

7月19日(月)14:00/19:00

7月20日(火)14:00

※全席指定

前売り4,000円 当日4,200円

☆下記チケットは振込のみの受付です。

Wチケット(公演中2回観れます)7,000円

サンデーナイトチケット18日17時の回3,700円

平日昼割り19日14時の回3,700円

LIVE配信チケット(アーカイブは3日間残ります) 3,000円        17日19時の回

            18日17時の回

            20日14時の回

事の始まりは、父親のバイクが放置されたと末娘の素子に警察から連絡が入った事だった。

空手道場経営する兆を長男とし、環境系企業に勤める京、会社経営の垓、自由気ままな素子の4兄弟。素子が緊急事態だと呼びかけるが中々集まらない。

それぞれ抱えている事情があり、単なるオヤジの気まぐれにすぎないと各々高をくくっていた。が、事態は急変する。父親は亡くなっていた。

 遺体は、行政解剖に回されていた。4兄妹は、父、治のマンションに集結する。

貯金通帳を見つけてしまう京、家探しをする兆、自分の事業に忙しい垓、そんな3人を見て憤る素子。そんな時、『デリートドットライフ』という会社の越智雄介が訪ねてくる。

雄介の父親から請け負った仕事は48時間PC、スマホが起動しない場合、データの削除をするという事であった。が、素子は「なんか嫌っ!」との一言で契約を拒む。収拾のつかない状況の中、暗証番号が分かれば削除しないと雄介は折衷案を出す。

 4兄妹は、記憶を頼りに解読しようとするが、父親のアルバムから各々の生活環境を思い出し始める。とにかく厳しかったという兆、誕生日を祝われた事がないという京、たまにしか会わなかったという垓、毎日遊んでくれたという素子。それぞれの食い違いが、父親に対する印象がまるで違う事に気付く。父、治は不動産売買、AV制作会社、俳優養成所、経営コンサルタント、輸出代行会社等覚えているだけでも数十の仕事をしていた。浮き沈みがそれぞれの兄妹の接する時間と反比例していた。

「オヤジって何者だったんだ?」と京が呟く。

そんな中、訪ねてくる俳優養成所で世話になった者、遺書を持った弁護士、借金があったと言い張る金融業者、愛し合ってたんですと言う若い女、そして垓の妻亜里沙、京の恋人美優がそれぞれの想いや企み等入り乱れ混とんとしていく。

特攻隊で『母さん』と叫ぶ者はいても、『お父さん』と言うものはいない。

家庭の味がおふくろの味といい、オヤジの味とは言わない。

父親の存在とは何か…。母親とは何が違うのか?

兄妹の中で存在の大きさが違う父親。

『人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見ると喜劇だ』とチャップリンは語った。

葬式とは、父親の葬式とは、男にとって将来の自分像であり、女にとって悲しみの度合いが受けた愛情を図るひとつかもしれない。

新型コロナ過でお送りする、涙あり、笑いあり、アクションありの獏天流現代葬式事情ホームドラマ。

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